design.md

問題を解くために必要な機能

• 標準入力から読み込む
  • 要素はスペースで区切られている
• 標準出力への出力
• リテラルの作成
• add, sub
• 関数定義
• 関数呼び出し
  • 再帰
• 文字列の挿入、削除

基本ポリシー

• シンプルな実装にする
  • 問題の解答についても、言語処理系についても

言語仕様

• 演算子、変数、組み込み関数などは1文字で表現する
• 1つの文字は常に1つの意味のみを持たせる
• 構文木は二分木とする
• プログラムは式のリストとする
• プログラムの最後の式の評価結果を出力する

型

変数は型をもたない

• integer
• list
  • 文字列はintegerのlistとして表現される
• closure

トークン

! (親) : 代入

~ (親) : 関数呼び出し
\ (親) : 関数定義(lambda)
_ (子) : 関数呼び出しの際に引数がないことを示す
( (親) : 関数呼び出しの引数リストの開始
, (子) : 関数呼び出しの引数リストの区切り
) (子) : 関数呼び出しの引数リストの終了
[ (親) : 関数定義の引数リストの開始
. (子) : 関数定義の引数リストの区切り
] (子) : 関数定義の引数リストの終了

+ (親) : add
- (親) : sub
= (親) : equal
< (親) : less than
> (親) : greater than

? (親) : if
| (親) : 1つ目の子がthen節、2つ目の子がelse節

# (親) : 2桁の16進数値

: (親) : cons

組み込み関数、変数

組み込み関数は~で呼び出す

I : read integer
S : read string
A : car
D : cdr
N : nil

構文

program    = "{" { expression ";" } "}" ;
expression = assign_exp | call_exp | lambda_exp | op_exp | if_exp | hex2 | hex | variable ;
assign_exp = "!" variable expression ;
call_exp   = "~" expression arg_list ;
call_arg_list   = "(" { expression "," } ")" ;
lambda_exp = "\" lambda_arg_list expression ;
lambda_arg_list   = "[" { variable "." } "]" ;
op_exp     = op expression expression ;
op         = "+" | "-" | "<" | ">" | ":" ;
if_exp     = "?" expression "|" expression expression ;
hex2       = # hex hex ;
hex        = 数値, a〜fまでのアルファベット
variable   = g〜z, A〜Zまでのアルファベット

実行

noの処理系は、programの要素であるexpressionを一つずつ評価していきます。

処理の終了時には、programの末尾のexpressionの結果を標準出力に出力します。 末尾のexpressionの評価結果がinteger型の場合は数値を10進表記で出力します。 末尾のexpressionの評価結果がlist型の場合はリストを『一行ずつの「1文字ずつの文字コードのリスト」のリスト』とみなして出力します。